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i386/current
以下に i386 の場合を示します。2007/01/27 に設定した時の記録ですが、
特に日付に関係する情報は入っていません。この日付に意味があるとすると、
下記の方法は、その時には少なくとも
この方法で実際に動いていた、ということです。
また以下は -current に限定して書ていますが Release でも名前等を読替えれば同様に可能です。
もっと重要な点として、以下の話が成立つためには、目的機械(client) が Netboot に対応して
いることが必要です。
HP サーバ
や
Let's Note
等であれば起動時に F12 を押すことで、その
場での対応が可能ですし、また常に netboot で起動するような設定も可能です。
2007/01/27
- NetBSD-daily/HEAD at ki.nu (always points recent binary)
-
ftp://ftp.ki.nu/pub/NetBSD-daily/HEAD/arch/i386
- HEAD map
-
ftp://ftp.ki.nu/pub/NetBSD-daily/HEAD/00map/index.html
- NetBSD-daily/HEAD/
-
ftp://ftp.netbsd.org/pub/NetBSD/NetBSD-daily/HEAD/
進行
目的の機械を
netboot により起動し、NetBSD の installer (sysinst) が実行されるまでの段階を示します:
-
BOOTP/DHCP で MAC アドレスを伝え、 IPaddress, next-server, boot-file, root-path の四点を教わる
-
next-server から tftp で boot-file を転送し、それを起動する
-
boot-file (この場合 pxeboot_ia32.bin ) は root-path を NFS mount し、その中の netbsd を転送する
-
netbsd (この場合 netbsd-INSTALL.gz) が起動し、sysinst を実行する
必要なもの
前項の段階が進むために必要なものは次の通りです。
| 項目 | 説明 | 入手元 | 設置・設定先(例) |
1 | pxeboot_ia32.bin | boot プログラム | (base.tgz) |
/export/tftpboot/i386/pxeboot_ia32.bin |
2 | netbsd-INSTALL.gz | 標準設置系付 RAM Disk kernel |
ftp
| /export/tftpboot/i386/netbsd |
3 | DHCP サーバ | Host 構成の設定 | /usr/share/example/etc | /etc/dhcpd.conf |
4 | TFTPサーバ | pxeboot_ia32.bin ファイル転送サーバ | | /etc/inetd.conf |
5 | NFS サーバ | RAM Disk kernel ファイル提供サーバ | | /etc/exports, /etc/rc.conf |
6 | binary/sets | 設置用バイナリ一式 |
binary/sets
| sysinst の中で入力すれば良い |
上記では 1 と 2 は単なるファイルです。一方 3 4 5 がサーバの設定、6 は NetBSD そのもの(全体) の実行形式です。
1 は 4 の、2 は 5 の設定の中に置きます。
入手
上記の一覧に挙げたものを入手し、設置・設定する手順を(上記の番号に一致した項番で) 書いて見ます。
1. pxeboot_ia32.bin
pxeboot_ia32.bin を入手する。
NetBSD-4.0 以降の場合には release(8) で分離されているので次のところから単独に持って来ます。
3.1 以前の版ではこれは base.tgz に含まれています。
ftp directory 等に
2. netbsd-INSTALL.gz
netbsd-INSTALL.gz: これはそのものが binary/kernel の中に置いてあります。
amd64 の場合:
i386 の場合:
サーバ設定
サーバとしては、三種類必要です。これらが同じ機械でも構いませんが、良くある問題として、
DHCP サーバが既に動いていて、それを利用(設定変更)出来るかどうかが少し問題になるかも知れません。
今回は、その DHCP サーバの設定を変更出来る場合を想定しています。
3. BOOTP/DHCP
dhcp サーバに次の設定をします。
host tc2120 { # HP machine second, with SCSI disk
hardware ethernet 00:08:02:f7:66:xx;
fixed-address 192.168.1.210;
filename="i386/pxeboot_ia32.bin";
next-server 192.168.1.211;
option root-path="/export/tftpboot/i386/";
}
設定項目 | 意味 | 設定・指定時の方法、注意 |
host | 目的機械の 名前 | 任意(自分で決める)
| hardware ethernet | 目的機械の MAC address | 別途調べて、それを設定
| fixed-address | 目的機械の IP address | 任意(自分で決める)
| filename | ブートプログラム名 | 実際には名前は何でもいいが pxeboot_ia32.bin を置いた名前
| next-server | TFTP/NFS サーバ の IP address | 利用{す|してい}る TFTP/NFS サーバの IP address
| option root-path | NFS サーバ側でのファイルの位置 | netbsd-INSTALL.gz を置くディレクトリの PATH
|
4. TFTP
TFTP サーバの設定
/etc/inetd.conf の設定と、設定先に pxeboot_ia32.bin を置くことです。
tftp dgram udp wait root /usr/libexec/tftpd tftpd -l -s /export/tftpboot
5. NFS
/etc/exports の設定、/etc/rc.conf に nfs/mountd サーバ起動設定 をします。
/etc/exports
/export -maproot=0 -noresvport -noresvmnt -network 192.168.1.0 -mask 255.255.255.0 -alldirs
/etc/rc.conf
mountd=YES
nfs_server=YES
nfs_client=YES
nfsd=YES
6. binary/sets
これは
sysinst の中
で指定します。媒体としては CDROM, FTP, NFS 等、何でもいいのですが、それなりに準備が必要
です。速い回線が利用出来るなら、 FTP を選び(自分で用意するではなく)
外部のサーバを利用するのが簡単です。
その場合には、
例えば、
ftp://ftp.ki.nu/pub/NetBSD-daily/HEAD/arch
のように arch まで、最後の / 無で指定します。
問題
既に DHCP サーバが動いていて、設定変更が出来ないとします。
この時に、その他に別に DHCP または BOOTP サーバを用意して、
そちらを使うようにするには client 側でどのように操作したら良いですか ?
(答えは準備中)
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