Last Update: "2007/04/02 09:28:56 makoto"
枝の使い方
枝はどういう時に使うの ? という疑問があるかも知れません。
枝には、大きく二つの使い方があります。
- 過去の版を保守する
- 主幹でなくて脇で開発する
つまり過去形と未来形ということも出来ます。
過去形
過去形とは過去の版を修正する、という意味です。
ある時点で公開版を作った後にも、次の版に向けて
新たに機能を加えるような開発が続行するとします。
その後に公開版に問題等が発見され、それを修正する、つまり保守を行なう
場合に、使います。公開版を作った時に
cvs tag -b rel-1-0
のように枝を作っておき、これを修正する場合には、
cvs co -r rel-1-0
のように持出して作業し、修正が終れば登録 (commit)します。
ここで rel-1-0 が枝の名前です。この名前で持出した場合には、
その枝の最新版が得られます。
未来形
開発が続いているが、ちょっと冒険したい、他の人には迷惑をかけずに、
しばらく自分で考えていることを実装したい。それも他の人が見ようと思え
ば見えるような形で進めたい。
これがうまく行けば、当然主幹に合流するという想定のもとに作業したい。
というような未来形の開発にも枝が有効です。
上と同じようにして枝を作ります。
cvs tag -b new-feature
この方法で開発した機能がうまく行くことが分った暁には、主幹で持出した上で、
cvs update -j new-feature
とすれば、手元に合流した版が出来るはずです。
まあ、こまかいところを手直しする必要があるかも知れません。
その上で、
それの動作を確認したら、commit すれば、目的達成という訳です。
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